“あったか”大辞典 No. 21

いびき大研究

『いびき』は怖い

みなさん『いびき』はかきますか???
意外と自分では気づかなくっても、知らず知らずのうちに『いびき』はかいていることがあります。ご自分が『いびき』をかいてるかどうかは、ご家族の方なんかに、それとなく聞いてみるのもいいかもしれません。また、『いびき』をかいているかどうかのバロメーターとしては、日中、どうしようもないくらいの“眠気”を感じるか・・・によっても推察することが出来ます。(これは夜更かししたり、睡眠時間が短かったりした場合でなく、自分ではちゃんと眠ってるつもりなのに・・・といった場合です)これは次にお話する『睡眠時無呼吸症候群』と密接な関係があります。

『睡眠時無呼吸症候群』とは

ズバリ!眠っているときに一時的に“呼吸”が止まってしまう症状の病気です。これはほっておくと怖い病気で、赤ちゃんや子供のの突然死や、大人では「高血圧」「不整脈」「糖尿病」などを合併症に伴って併発する事も報告されています。たかが『いびき』・・・といえども、『睡眠時無呼吸症候群』という病気の予備軍(もしくは、すでに患っている場合など)と考えれば、怖いことですね。

『睡眠時無呼吸症候群』の定義

この病気の診断基準は「7時間の睡眠中に、10秒以上続く換気の停止(無呼吸)が30回以上繰り返される病態、あるいは1時間に5回以上の無呼吸がある病態」となっています。

『睡眠時無呼吸症候群』の原因

これは大きく3つのタイプがあります。

●閉塞型無呼吸
上気道が閉塞するために、胸郭や横隔膜が呼吸運動をしているにもかかわらず、口や鼻での呼吸が停止するもの。

●中枢型無呼吸
呼吸中枢になんらかの障害があって、胸郭や横隔膜の呼吸運動が停止してしまうもの。

●混合型無呼吸
中枢型にはじまり閉塞型に移行するもの。『いびき』常習犯の人にはこれらが複合的に表われる方が多いようです。

『いびき』をかきやすい人

●太っている人
●下あごが小さい(後退している)人
●鼻筋が広く「だんご鼻」の人(又は鼻筋が曲がっている人)
●口蓋垂(のどちんこ)が長い人
●あごを引いた姿勢や手を上げて寝る人
●口呼吸のクセのある人、口を開けて寝る人

どうですか?心当たりのある方、いらっしゃいますか?では、『いびき』の撃退法にはどんな方法があるのか・・・

お家でできる『いびき』対策

○横向きで寝るクセをつける
○枕を工夫する
○鼻で呼吸しよう
○寝室の温度・湿度も大切
○暴飲暴食は“×”
○お酒や睡眠薬は要注意!

“枕”などは新しいご自分にあってものを探すのも良いですが、その前にまず、いまお使いの“枕”を少し工夫してみましょう。“枕”の高さなどは比較的簡単に調節できます。中身の抜ける素材のものであれば「低い目」に。タオルや本などを“枕”の下に差し込めば「高い目」に加減できます。この方法はお金がかかりませんので、試してみる価値ありですね!(で・で・出た!元祖“あるもの”大辞典!)(^◇^;)
でも『いびき』は思わぬ大病の「前兆」というケースも多々ありますので、気になる方は一度、専門のお医者さんに診てもらうのも良いと思いますよ。その結果、何もなければ安心できますしね。最近は『いびき』を重要視する病院も増えてきていますので、たかが『いびき』といえども、きちんと丁寧に対応してくれるようですから・・・

さあ、今日の夜には『いびき』に少し耳を傾けて、隣りで眠ってる大切な方の健康を気づかってみて下さいね。

みなさん、いかがでしたか?みなさんのご意見・ご感想をお待ちしております。
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