“あったか”大辞典 No. 19

寝床内気候

あまり聞きなれない言葉ですが・・・『寝床内気候』なんのことか、みなさん、ご存知ですか?

またの呼び名を『寝床内気象』ともいいますが・・・そうです!ズバリ!
おふとんの中の温度・湿度などを含めた人体と寝具との環境の状態をさす言葉ですね。
“寒すぎて”眠れない・・・とか。
“暑すぎて”眠れない・・・とか。
けっこう寝苦しかったり、寝つきが悪かったりする夜はあるものです。

そんなとき、寝床の中の環境を良くすることによって、ずいぶん寝やすくなったりもするものです。
それでは、理想的な『寝床内気候』とはどのような状態をいうのでしょうか?

温度

就寝して20分後の寝床内の快適な温度は「32℃~34℃」です。
体温よりもやや低めの温度ですね。そんなとき“ふとん”の役割は、体温から放熱する“あったかさ”を受け止めて、寒すぎず・暑すぎず、快適な温度に保つことです。そして、33℃前後を保つことにより、人体は本能的に「快適」と感じ、安眠へと向かうわけですね。

湿度湿度

45~55%が最も快適な状態です。
そして、寝床内の湿度にいちばん影響を及ぼすのは、寝ているときにかく“汗”ですね。体温調節の機能である発汗作用は、周囲の環境温度が29℃以上になると自然に起こります。一晩では、なんと、約コップ1杯の汗をかくといわれています。そんなとき、その発汗を受け止めるだけの「吸湿・透湿・放湿」性能が“おふとん”には求められるわけですね。これらの条件を満たしたとき、寝床の中が快適な環境に整えられ、心地よく眠りにつけるわけです。

また“おふとん”から一歩出ると、今度は『寝室環境』の改善も大切な要因になってきます。外気と寝床内の程よいバランスがトータルとしてのより良い『寝室』を作っていくのかもしれませんね。

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